Ubuntu Touch OTA-22がリリースされました
2022年2月18日、「Ubuntu Touch OTA-22」がリリースされました。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けのOSであり、ユーザーのプライバシーと自由を尊重するOSです。UbuntuベースのOS
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースで開発されているOSであり、開発は「UBports」コミュニティーにより行われています。モバイルのUXとデスクトップのUX
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。つまり1つのモバイルデバイスで、モバイルのUXとデスクトップのUXを利用することができます。
Ubuntu Touchがサポートしているデバイス
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。Ubuntu Touchインストーラー
「Ubuntu Touch」は「UBports Installer」を利用してインストールします。「UBports Installer」は、「Windows」「macOS」「Linux」に対応しています。
「UBports Installer」の使い方は、以下の動画を参考にしてください。
アップデート対象デバイス
「Ubuntu Touch OTA-22」は、以下のデバイス向けにリリースされています。以下のデバイスを利用しているユーザーは、来週までにアップデートが提供されます。
- BQ E4.5 Ubuntu Edition
- BQ E5 HD Ubuntu Edition
- BQ M10 (F)HD Ubuntu Edition
- BQ U Plus
- Cosmo Communicator
- F(x)tec Pro1
- Fairphone 2
- Fairphone 3
- Google Pixel 2 , 2 XL
- Google Pixel 3a , 3a XL
- Nexus 6P
- LG Nexus 4
- LG Nexus 5
- Meizu MX4 Ubuntu Edition
- Meizu Pro 5 Ubuntu Edition
- Nexus 7 2013 (Wi-Fi , LTE models)
- OnePlus One
- OnePlus 2
- OnePlus 3 , 3T
- Oneplus 5 , 5T
- OnePlus 6 , 6T
- Samsung Galaxy Note 4 (910F, 910P, 910T)
- Samsung Galaxy S3 Neo+ (GT-I9301I)
- Sony Xperia X
- Sony Xperia X Compact
- Sony Xperia X Performance
- Sony Xperia XZ
- Sony Xperia Z4 Tablet (LTE or Wi-fi only)
- Vollaphone , Vollaphone X
- Xiaomi Mi A2
- Xiaomi Mi A3
- Xiaomi Mi MIX 3
- Xiaomi Poco F1
- Xiaomi Poco M2 Pro
- Xiaomi Redmi 3s/3x/3sp (land)
- Xiaomi Redmi 4X
- Xiaomi Redmi 7
- Xiaomi Redmi Note 7 , 7 Pro
- Xiaomi Redmi 9 , 9 Prime
- Xiaomi Redmi Note 9, 9 Pro, 9 Pro Max , 9S
PinePhone/PineTabについて
「PinePhone」及び「PineTab」向けのアップデートは、上記デバイスとは別にリリースされます。また「PinePhone」及び「PineTab」向けの「Stableチャンネル」では、「OTA-22」の名称(ラベル)が付いたアップデートは提供されません。
Ubuntu Touch OTA-22の新機能と変更点
「Ubuntu Touch OTA-22」は「UBports」による「Ubuntu Touch」の22回目のアップデートです。1.機能の改善や改良が主な変更点
現在開発チームは「Ubuntu Touch」のベースOSを「Ubuntu 16.04 LTS」から「Ubuntu 20.04 LTS」へ移行する作業に注力しています。そのため「Ubuntu 16.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」では開発コストを抑えるため、不具合修正など安定性向上に注力した取り組みが行われています。
言い換えれば大規模な新機能の実装等は行われず、機能の改善や改良が主な変更点になります。
また「Ubuntu Touch OTA-22」は引き続き「Ubuntu 16.04 LTS」ベースで構築されています。
2.Volla Phone X
「Volla Phone X」ではシステムイメージが「Halium 10」システムイメージに切り替えられており、指紋認証のサポートやその他の不具合が修正されています。元々「Halium 9」システムイメージが使用されていましたが、インプレースアップグレードによりアップグレードが実行されます。
この時重要なシステムパーティションのいくつかをフラッシュします。
広範囲にテストされていますが、ランダムにエラーが発生する可能性があり、デバイスが起動しなくなる可能性があります。
この場合はサポートを通じて「HalloWeltSysteme」に連絡をとってください。
3.Morph Browserでカメラのサポート
「Morph Browser」でカメラを利用できるようになりました。ビデオ通話にも利用できます。
この改善は「Morph Browser」でのみ行われた改善ですが、他のアプリでも利用できるように今後の改善が期待できます。
4.FMラジオ
デバイスの中にはFMラジオに対応したデバイスがあります。このサポートが改善され、FMラジオデーモンがイメージに含まれるようになりました。
またFMラジオに対応したアプリを「OpenStore」からインストールできます。
これによりアナログのFMラジオを聞けるようになりました。
まだFMラジオデーモンの機能は完全ではありませんが、改良は引き続き行われ次のOTAに改良版が搭載される予定です。
5.QQC2アプリ
「QQC2」アプリがシステムテーマに沿うようになりました。システムテーマがダークテーマなら、「QQC2」もダークテーマに切り替わります。
6.グリーターの回転
グリーターが画面の回転に対応し、ログイン画面が回転設定に追従するようになりました。また下部に配置される緊急バーのレイアウトも改善されました。
7.Pixel 3a/3a XL
「Pixel 3a/3aXL」ではオーディオの品質及びボリューム制御に関し、大量の改善が実施されています。ブースターモードにより、CPU使用数の節約や、スクリーンがオフの時に実施する省電力設定を行えるようになりました。
8.Oneplus 5/5T
「Oneplus 5/5T」のサポートが改善され、日常的に利用可能なデバイスとして活用できるようになりました。また「Oneplus 5T」では、指紋認証がサポートされました。
9.WebGLのサポート
多くのデバイスで「WebGL」がサポートされました。ただし現状以下のデバイスは対象外です。
- BQ E4.5
- BQ E5
- Meizu MX4
- Nexus 4
- Nexus 7 2013
10.連絡先名の自動サジェスト
ダイヤラーは入力中の電話番号に基づき、連絡先名を自動的に提案するようになりました。11.メッセージアプリ
メッセージアプリはMMSの画像を切り抜かなくなりました。12.システム設定の修正
システム設定で着信音や通知音の試し聞き(再生)を行っている最中にシステム設定を閉じた場合、適切に再生が停止するようになりました。13.スリープの修正
「OnePlus 5」を含むいくつかのデバイスで、プッシュ通知を受け取った後に再度スリープに移行しない不具合がありました。この問題が修正されました。
既知の問題
既知の問題です。Pixel 2/2 XLで消費電力が高い
WiFiが有効になっておりかつアクセスポイントに接続されている場合、消費電力が高くなります。これはスリープ処理に起因する問題です。
WiFiがオフなら消費電力は抑えられます。
Ubuntu Touch OTA-22をインストールするには
「Ubuntu Touch OTA-22」をインストールする方法です。1.stableチャンネルでUbuntu Touchを利用している場合
現在「stable」チャンネルですでに「Ubuntu Touch」を利用している場合、「System Settings」の「Updates」画面から「Ubuntu Touch OTA-22」へアップデートできます。ただしアップデートはリリース日から来週にかけてランダムに提供されるため、デバイスによってアップデートを受け取れる時期が異なります。
これはアップデートに問題が見つかった際に、ユーザーへの影響を軽減するための措置です。
即座にアップデートを適用したい場合
即座にアップデートを適用したい場合、まずデバイスのADBアクセスを有効にします。次に「adb shell」上で以下のコマンドを実行します。
sudo system-image-cli -v -p 0 --progress dots
2.Ubuntu Touchを新規にインストールする場合
「Ubuntu Touch」を新規にインストールする場合、以下を参考にして「Ubuntu Touch OTA-22」をインストールしてください。不具合を見つけた時は
不具合を見つけた時は、まず以下のドキュメントに目を通し不具合の報告方法を確認してください。また同様の不具合がすでに報告されていないか、以下で確認してください。