WSL 0.65.1の新機能と変更点
2022年8月3日にリリースされた「WSL 0.65.1」の新機能と変更点をピックアップします。ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの機能改善や変更
「WSL」に関する機能改善や変更です。1.localhostリレーの改善
localhostのリレーのパフォーマンスが改善され、バインドの失敗が正確に報告されるようになりました。2./dev/ptp0の利用
ホストとゲストの同期を維持するため、「/dev/ptp0(Precision Time Protocol)」が使用されるようになりました。3.エラーメッセージの改善
「wsl.exe --list --online」でディストリビューションリストを取得できなかった時のエラーメッセージが改善され、そのメッセージをコマンドに通知するようになりました。4.Linux kernelのアップデート
「Linux kernel」が「Linux kernel 5.15.57.1」にアップデートされました。- 9pファイルシステムのリグレッションが修正されました。
- 「Precision Time Protocol(PTP)」クロックデバイスがサポートされました。
- 「x86_64」向けで「Retbleed」の軽減策が有効になりました。
- 「nftables」及びトラフィックコントロールがサポートされました。
- 「VGEM」ドライバーがサポートされました。
以下も参考にしてください。
5.WSLgのアップデート
「WSLg」が「WSLg 1.0.41」にアップデートされました。- デフォルトのX11ベルサウンドが追加されました。
- デフォルトユーザーが「wslg」に設定されるように「/etc/wsl.conf」が変更されました。「gdbserver」下で「weston」を起動するオプションが「WSLGd」に追加されました。
- コンポジターに「wslgd-notify」が追加されました。
- コンポジターで最後に「xwayland」モジュールがロードされるようになりました。
- 「rdpaudio」で「pthread_kill」の代わりに「pthread_cancel」が使用されるようになりました。