プリインストールアプリの構成方法や選択方法の見直しと計画の修正
以前紹介したように「Ubuntu 23.10」でプリインストールアプリの構成方法や選択方法の見直しが行われています。プリインストールアプリ構成の見直し
プリインストールアプリの構成方法や選択方法の見直しが2023年7月に提案され、その提案に150件を超えるフィードバックが寄せられました。この提案は既存の最小インストールと通常インストールのインストールオプションを廃止して、新たに共通的にプリインストールするデフォルトのアプリ構成を定義し、その上でユーザーが追加インストールするアプリを選択できるようにする提案です。
この提案に寄せられたフィードバックを踏まえながら、「Ubuntu 23.10」でこの提案を実現する予定でした。
計画の修正
しかし主要な開発メンバーが他の作業に取り組んでおり、「Ubuntu 23.10」でこの提案の実現が困難になりました。- Thank You for the Passionate Discussion: An Update on Installation Options and Provisioning Overhaul
そこで計画を修正し、「Ubuntu 23.10」ではデフォルトのプリインストールアプリ構成を定義した「デフォルト」のインストールオプションと、従来の通常インストールオプションに相当する「フルインストール」の2種類のインストールオプションが用意される予定です。
「デフォルト」のインストールオプションは、既存の最小インストールに近いアプリ構成になるものと思われます。
計画は頓挫していない
残念ながら「Ubuntu 23.10」で本来の目的は実現できませんが、本提案の実現に向けた計画自体は頓挫していません。次の「Ubuntu 24.04 LTS」も踏まえながら計画が修正されていくことになります。