Ubuntu Touch その158 - サポートデバイス一覧サイトの改善へ

サポートデバイス一覧サイトの改善へ

「Ubuntu Touch」では公式サイトで「Ubuntu Touch」が動作するデバイスの一覧や、デバイスのサポート状況を紹介しています。


デバイスの一覧サイトは以下からアクセスできます。

• Ubuntu Touch Devices

煩雑さの解消

このデバイスの一覧サイトの大幅な改善が予定されています。

• Devices Webpage Update

デバイスの一覧サイトはユーザーだけでなく、開発者からも参照されるサイトです。
既報の通り「Ubuntu 16.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」のサポートが終了し、現在の「Ubuntu Touch」は「Ubuntu 20.04 LTS」ベースになっています。

長い間「Ubuntu 16.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」が主流だったこともあり、「Ubuntu 16.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」の情報も掲載されていますが、そのサポート終了に伴い、デバイス一覧の見直しとサポート状況の整理が必要になっています。

またコア開発者の作業範囲や作業内容を明確化し、「Ubuntu Touch」を他デバイスに移植したいコミュニティーのポーターや「Ubuntu Touch」を保守するコミュニティーのメンテナーに、デバイスのサポートに必要な対応内容を示したいとの考えがあります。

 加えてユーザーにアクセス性の良いサイトを提供し、どのデバイスで何が出来、何が出来ないのかを分かりやすく紹介したいとの考えがあります。

新しいサイトの登場時期

新しいサイトは2024年の前半に登場する予定です。

デバイスのグルーピング

その目的を実現するため、デバイスは「Ubuntu Touch」のサポート状況により、4つのカテゴリーに分類されます。

1. フルサポートされたデバイス
2. 高度にサポートされたデバイス
3. 基本サポートのデバイス
4. 放棄されたデバイス
   

1. フルサポートされたデバイス

コミュニティーもしくはベンダーによるフルサポートのカテゴリーでは、「Ubuntu Touch」によるサポートが手厚く、すべての機能が動作するデバイスが配置されます。
また「Ubuntu Touch」をデバイスにインストールする「UBports Installer」にも対応します。
加えてアップデートチャンネルでは、以下のすべてのチャンネルが利用可能です。

1. 安定版（stable）
2. リリース候補版（RC）
3. 開発版（devel）

2. 高度にサポートされたデバイス

高度にサポートされたデバイスでは、「1.」程ではないがサポート状況が好ましく、同様にサポートに期待できるデバイスが配置されます。
デバイスの主要な機能は動作しますが、何かしら解決すべき小さな問題が残っています。
また「Ubuntu Touch」をデバイスにインストールする「UBports Installer」にも対応します。

アップデートチャンネルでは、以下の2種類のチャンネルしか利用できない可能性があります。

1. リリース候補版（RC）
2. 開発版（devel）

3. 基本サポートのデバイス

基本サポートのデバイスでは、デバイスの主要機能が十分に動作しないデバイスが配置されます。
「Ubuntu Touch」をデバイスにインストールする「UBports Installer」は、基本サポートのデバイスには対応しません。
またアップデートチャンネルでは、「開発版（devel）」のチャンネルしか利用できない可能性があります。

「UBports」は基本サポートのデバイスに分類されたデバイスの開発に一切関与せず、作業の主体はコミュニティーのポーターもしくはメンテナーとなります。

4. 放棄されたデバイス

放棄されたデバイスでは、デバイスのサポートに取り組む開発者がいないデバイスが配置されます。