リリースモデルの変更
将来リリースされる「Ubuntu 24.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」からリリースモデルが変更されます。混乱を解消するため
現在の「Ubuntu Touch」では、リリースモデルにセミロングリリースを採用しています。しかしこのモデルのまま現在の「Ubuntu 20.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」に移行した際に、ブランチ(ソースコード)を分岐させる必要がありました。
このため開発者が修正を反映するブランチを選択する際に開発者間で混乱が生じるなど、開発に悪影響を及ぼしていました。
新しいリリースモデルへの移行
この問題を解消するため、将来リリースされる「Ubuntu 24.04 LTS」ベースの「Ubuntu Touch」からリリースモデルが変更されます。新しいリリースモデルでは「Ubuntu Touch」のバージョンが「年.月.マイナーバージョン」に変わります。
「年」は西暦下二桁で表現され、「年」と「月」は「Ubuntu Touch」がリリースされる年月が割り当てられます。
またマイナーバージョンは「0」から始まり、ポイントリリースを表します。
ポイントリリースごとに1ずつ数値が増えていきます。
つまり現在「Ubuntu LTS」が採用しているバージョニングとほぼ変わらないバージョン表記になります。
初リリースとなるUbuntu Touchのバージョンは
「Ubuntu 24.04 LTS」ベースの初リリースとなる「Ubuntu Touch」は、2024年6月にリリースが予定されているため、そのバージョン表記は「Ubuntu Touch 24.6.0」になります。機能リリースとポイントリリース
さて「Ubuntu Touch」のリリースには、機能リリースとポイントリリースがあります。機能リリース
機能リリースは新機能が搭載されたリリースであり、大きな変更が含まれています。機能リリースは6月ごとのリリースが予定されています。
また機能リリースは次の機能リリースがリリースされてから約1ヶ月後までサポートされる予定です。
ポイントリリース
一方でポイントリリースは、不具合の修正やセキュリティーアップデート、大きな影響を与えない小さな修正、そして「Ubuntu」由来のアップデートのみが含まれるアップデートになります。つまり現在の機能リリースに対するマイナーアップデートのリリースですね。
ポイントリリースでは2ヶ月ごとのリリースが予定されています。