WSL その286 - WSL 2.1.0がリリースされました・WSL 2.1.0の新機能や変更点

WSL 2.1.0の新機能と変更点

2024年1月8日にリリースされた「WSL 2.1.0」の新機能と変更点をピックアップします。

ストアアプリケーション版WSL

ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。

• Microsoft StoreからWSLをインストール可能に・Microsoft StoreからWSLをインストールするには

リリースノート

リリースノートは以下を参照してください。

• Release Notes for Windows Subsystem for Linux in the Microsoft Store

WSLの変更点

「WSL」の変更点をいくつか紹介します。

1. DNSトンネリングの有効化

DNSトンネリングがデフォルトで有効化されました。

2. MSIXのインストールスキップ

現在のユーザーが「SYSTEM」の時に、「MSIX」のインストールをスキップするようになりました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• WSL msi will not install via Intune

3. initの実行タイミングの修正

「mini_init」からディストリビューションを起動した時のみ、ディストリビューションの「init」ロジックを実行するように修正されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Problem launching Windows processes from inside WSL2 Docker

4. プロキシーDLLの読み込み回避

プロキシーDLLの読み込みを回避するため、すべての実行可能ファイルを「LSP_SYSTEM」として設定するようになりました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Winsock module breaks WSL2

5. 不要なMSIXサービス登録の削除

不要なMSIXサービスの登録を削除する処理が追加されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• WSL broke after Windows update

6. ログ出力の改善

「CreateProcess」失敗時に「WorkingDirectory」をログに出力するようになりました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• "Invalid argument" when executing Windows commands on Ubuntu 20.04

7. ソケットのクローズ

システムディストリビューションを実行する前に、ディストリビューションのソケット（fd）をクローズするようになりました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Using command ‘wsl’, there's no response.

8. MSI APIの使用

インストール及びアップグレード時に、「msiexec」の代わりに「MSI API」を使用するようになりました。

9. DrvFs Perf通知の実装

「DrvFs」でPerf通知が実装されました。