Qt 5 削除に向けた取り組み
Qt 5 削除に向けた取り組みが予定されています。Ubuntu 26.04 LTS に向けて
Ubuntu 26.04 LTS に向け、その前にリリースされる通常リリース版の Ubuntu で Qt 5 を削除する提案が出されました。Ubuntu 26.04 LTS では Qt 5 を完全に削除した状態でのリリースが目標になっています。
Qt と言えば KDE 環境
Qt と言えば KDE 環境ではあり、KDE 環境と言えば Qt です。KDE 環境は上から下まで Qt を最大限活用しているデスクトップ環境です。
KDE 環境の歴史は Qt の歴史と共にあります。
KDE Plasma 5 などKDEがリリースするソフトウェアのメジャーバージョン 5 では、Qt 5 が採用されていました。
しかしメジャーバージョン 6 では、Qt 6 が採用されています。
Qt 6 へ移行が必要なパッケージ
Qt 6 へ移行が必要なパッケージの一覧は、以下を参照してください。これが全てではありませんが、協力できる方は上記から移行作業に参加すると良いでしょう。
また Ubuntu だけでソフトウェアやパッケージを修正するのではなく、アプリのアップストリームが存在するならアップストリームと連携して移行作業を行ってください。
Ubuntu 25.10 では本件に影響を受ける Ubuntu 及び Debian パッケージに対して、不具合報告作業が開始される予定です。
Qt 5 から Qt 6 への移行を
現在 Qt 5 を利用してアプリを開発している開発者は、 Qt 5 の削除に備え Qt 6 へ移行してください。Qt 6 への移行作業は、以下のドキュメントが参考になるでしょう。
- Porting to Qt 6
- A Collection of References and Hints about Porting from Qt 5 to Qt 6
- Porting from Qt 5 to Qt 6 using Qt5Compat library