MS-DOS 4.0のソースコードがオープンソースに
2024年4月25日、Microsoft は MS-DOS 4.0 のソースコードを GitHub 上で公開しました。MS-DOS 1.25 / MS-DOS 2.0 もオープンソース
以前紹介したように今から約2年前、MS-DOS 1.25 と MS-DOS 2.0 のソースコードもオープンソースになっています。MIT ライセンスで提供
今回オープンソースになった MS-DOS 4.0 のソースコードは、MIT ライセンスで提供されています。MS-DOS 1.25 と MS-DOS 2.0 の時と同様にソースコードは、歴史的な資料として公開されています。
そのためソースコードを変更するプルリクエストは受け付けていません。
MS-DOS 4.0
MS-DOS 4.0 には大別すると、2種類の MS-DOS 4.0 が存在します。後者はマルチタスク機構が導入された MS-DOS 4.0 なのですが、幅広くは普及せず、その後に続くメジャーバージョンはリリースされませんでした。
また後者の MS-DOS は MT-DOS とも呼ばれています。
Microsoft の CTO と MS-DOS 4.0
Microsoft の CTO Ray Ozzie 氏が Lotus 在籍時に送られてきた未リリースの MS-DOS(MT-DOS) 4.0 β版を所有しており、これが MS-DOS 4.0 のオープンソース化のきっかけとなりました。この MS-DOS 4.0 には IBM の実装も含まれています。
オープンソースへ
その後 Microsoft と IBM の協力を得て、OS 史における歴史的な価値から MS-DOS 4.0 のオープンソース化に取り組む事になりました。しかし残念ながら Microsoft のアーカイブを漁っても、MT-DOS 4.0 の完全なソースコードは見つかりませんでした。
ただ Microsoft のアーカイブから MS-DOS 4.0 のソースコードが見つかり、Ray Ozzie 氏が所有していた MT-DOS 4.0 β版と共に、MS-DOS 4.0 のソースコードがオープンソースで公開されることになりました。
ソースコード
MT-DOS 4.0 β版及び MS-DOS 4.0 のソースコードは、以下から入手可能です。オリジナルの IBM PC XT や、Pentium 搭載PCで今でも起動できたとのことです。