コピーのセットアップを行う
セットアップ画面を開き「コピー」タブをクリックすると、コピーのセットアップを行うことができます。プリンターとプリンターの設定について
コピーでは、スキャンした画像をプリンターに出力し印刷を行います。「コピー」で行う設定は、プリンターという単位で設定を行います。
プリンターには、スキャナーの設定と印刷に使用するプリンターの設定が含まれます。
プリンターは複数作成することができます。
コピー実行時に印刷に使用するプリンターを選択し、コピーを行います。
プリンターオプションについて
「コピー」で設定できないプリンターオプションや「コマンド」で指定しなかったプリンターオプションは、「プリンターオプション」の設定が適用されます印刷用の画像フォーマットについて
スキャンした画像は、PostScriptファイルに保存されます。そのPostScriptファイルを印刷します。
プリンタ選択
作成したプリンターの設定をメニューから選択します。ここで選択したプリンターの設定が表示されます。
名前
プリンターの名称を入力します。ここで設定した名称が、プリンター名としてメニュー等に表示されます。
コマンド
印刷を実行するコマンドを指定します。各種オプションを指定することもできます。
デフォルトは、デフォルトに指定されているプリンターで印刷が行われます。
印刷に使用するプリンターを指定したい場合は、「-d プリンター名」で指定します。
プリンター名は、以下の赤枠内に表示されているプリンター名のことです。
例えば、「Generic-CUPS-PDF-Printer」を指定したい場合、以下のような設定になります。
lp -d Generic-CUPS-PDF-Printer
番号オプションをコピー
印刷部数を指定するオプションを指定します。「コマンド」で「lp」コマンドを指定している場合、「-n」を指定します。
Scan resolution
スキャナーのスキャン解像度を指定します。lineart
白黒2値でスキャンを行うときのスキャン解像度を「dpi」で指定します。grayscal
グレースケールでスキャンを行うときのスキャン解像度を「dpi」で指定します。color
カラーでスキャンを行うときのスキャン解像度を「dpi」で指定します。Paper geometrie
印刷を行う用紙の領域を指定します。少なくともプリンターが印刷を行える領域内に、指定する領域が収まっている必要があります。
プリンターが印刷を行える領域は、プリンターの説明書を参考にしてください。
width
印刷可能領域の幅を「cm」で指定します。height
印刷可能領域の高さを「cm」で指定します。left offset
左側の余白を「cm」で指定します。bottom offset
下端の余白を「cm」で指定します。Printer gamma
印刷時にガンマ補正を行います。メインウィンドウで設定しているガンマ補正の補正値に、さらにここで指定したガンマ補正の補正値をかけます。
プリンターの特性を考慮した補正値を指定します。
「1.00」を指定すると、「Printer gamma」による補正は行われません。
common value
ガンマ補正の補正値を指定します。補正値を「1.0」より大きくすると、中間色が明るくなります。
補正値を「1.0」より小さくすると、中間色が暗くなります。
red
赤成分にかけるガンマ補正の補正値を指定します。補正値を「1.0」より大きくすると、中間色に位置する赤成分が増加します。
補正値を「1.0」より小さくすると、中間色に位置する赤成分が減少します。
green
緑成分にかけるガンマ補正の補正値を指定します。補正値を「1.0」より大きくすると、中間色に位置する緑成分が増加します。
補正値を「1.0」より小さくすると、中間色に位置する緑成分が減少します。
blue
青成分にかけるガンマ補正の補正値を指定します。補正値を「1.0」より大きくすると、中間色に位置する青成分が増加します。
補正値を「1.0」より小さくすると、中間色に位置する青成分が減少します。
Printer ICM-profile
プリンターのICCプロファイルを指定します。「ブラウズ」ボタンをクリックすると以下のファイル選択画面が表示されます。
ICCプロファイルを選択して「OK」ボタンをクリックしてください。
Embed scanner ICM profile as CSA
PostScriptファイルにスキャナーのICCプロファイルをCSA(Color Space Array)として埋め込みます。PostScriptプリンターを使用している場合は、チェックをオンにするとよいでしょう。
チェックをオンにすると、プリンター側で色変換を行います。
チェックをオフにすると、「XSane」で色変換を行います。
Embed printer ICM profile as CRD
PostScriptファイルにプリンターのICCプロファイルをCRD(Color Rendering Device)として埋め込みます。PostScriptプリンターを使用している場合は、自身の色空間を把握しているため、チェックをオフにしたほうが良いです。
ソフトウェアによるラスタライズを行う場合は、変換先の色空間が不明なため、チェックをオンにすると良いでしょう。
チェックをオフにすると、「XSane」で色変換を行います。
補足
「Embed scanner ICM profile as CSA」がオフになっている時は、「Embed printer ICM profile as CRD」は機能しません。その場合「XSane」で色変換を行います。
Apply black point compensation
チェックをオンにすると、黒点の補正を有効にします。黒点の補正を行うと、輝度を元に色の補正を行います。
黒に近い色の階調が潰れてしまう場合、チェックをオンにすると階調がつぶれにくくなります。
ICCプロファイルや画像によっては、全体的に輝度が上がります。(明るくなる)
Create zlib compressed psotscript image (PS level 3) for printing
チェックをオンにすると、画像データをzlibで圧縮しファイルサイズを小さくします。プリンター側で圧縮された画像データが展開できない場合は、チェックをオフにしてください。
「プリンタ追加」ボタン
新規にプリンターを追加します。ボタンをクリックすると、「new printer」というプリンター名でプリンターが追加されます。
必要な設定を行って、「適用」ボタンをクリックすれば設定が保存されます。