AUTO設定
「AUTO」の行には、「mdadm」コマンドが自動構築するアレイの条件を記述します。ただし「ARRAY」は明示による構築なので、「ARRAY」の設定が優先されます。
フォーマット
「AUTO」のフォーマットは以下のようになります。
AUTO サイン 条件となる情報
複数の条件を記述する場合
複数の条件を記述する場合は、以下のように各条件をスペースで区切ります。
AUTO -0.90 homehost +all
条件の判定順について
条件の判定は、記述順に行われます。条件に引っかかった場合は、それ以上条件判定を行いません。
デフォルトの設定
「AUTO」が記述されていない場合は、すべてのアレイが構築対象になります。以下の記述と同等です。
AUTO +all
サインについて
「homehost」を除いて、各条件となる情報には「+」もしくは「-」サインを付ける必要があります。+サイン
条件となる情報とアレイの情報を比較し、条件となる情報に当てはまる場合は、そのアレイは構築対象になります。-サイン
条件となる情報とアレイの情報を比較し、条件となる情報に当てはまる場合は、そのアレイは構築対象になりません。条件となる情報について
条件となる情報には、以下の情報が指定できます。メタデータ
「メタデータ」のバージョンや種類を条件の対象にします。以下の値が指定可能です。
メタデータの種類 | 記述する値 |
---|---|
MDメタデータ 0.90 | 0.90 |
MDメタデータ 1系 | 1.x |
外部メタデータ DDF | ddf |
外部メタデータ IMSM | imsm |
以下は「MDメタデータ 1.x」のアレイのみ構築対象にする記述例です。
AUTO +1.x -all
homehost
アレイの「ホームホスト」が指定された「ホームホスト」と一致するかどうかを条件の対象にします。一致しなかった場合、構築対象にしません。
以下は指定され
アレイを自動構築する時にこの設定が使用されます。
た「ホームホスト」と一致するアレイのみ構築対象にする記述例です。
AUTO homehost -all
all
「all」はすべてのアレイにマッチします。「all」は最後に記述します。
以下はすべてのアレイを構築対象にする記述例です。
AUTO +all
以下のように記述すると、すべてのアレイが構築対象になりません。
AUTO -all