リモートリポジトリーを管理するコマンドの説明
「git remote」コマンドは、「リモートリポジトリー」を管理するコマンドです。「リモートリポジトリー」の追加や削除など、「リモートリポジトリー」の管理を行うことができます。
「git remote」コマンドの機能を大別すると、以下のようになります。
- リモートリポジトリーの一覧表示
- リモートリポジトリーの詳細表示
- リモートリポジトリーの追加
- リモートリポジトリー名を変更する
- リモートリポジトリーを削除する
- HEADリモートトラッキングブランチを設定する
- リモートリポジトリーのHEADからHEADリモートトラッキングブランチを設定する
- HEADリモートトラッキングブランチを削除する
- リモートトラッキングブランチのトラッキングを制御する
- リモートリポジトリーのURLを変更する
- リモートリポジトリーのURLを追加する
- リモートリポジトリーから削除されたリモートブランチのリモートトラッキングブランチを削除する
- リモートリポジトリーをまとめてフェッチする
リモートリポジトリーの一覧表示
「ローカルリポジトリー」に登録している「リモートリポジトリー」を表示します。コマンドのフォーマットは、以下のようになります。
git remote <一覧表示の指定>
一覧表示の指定(-v,--verbose)
一覧表示を指定します。コマンドの実行例
「リモートリポジトリー」を表示します。1.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下を指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-v | --verbose |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
git remote --verbose
2.コマンドの実行結果
以下のように、「ローカルリポジトリー」に登録している「リモートリポジトリー」が一覧で表示されます。表示された結果から、以下のことが分かります。
リモートリポジトリー名 | リモートリポジトリーのアドレス | fetch/push |
---|---|---|
myAnotherProject | git://192.168.56.1/myAnotherProject | fetchで使用する |
myAnotherProject | git://192.168.56.1/myAnotherProject | pushで使用する |
origin | git://192.168.56.1/mySharedProject | fetchで使用する |
origin | git://192.168.56.1/mySharedProject | pushで使用する |
リモートリポジトリー名は、gitで「リモートリポジトリー」の操作を行う時に指定する名称です。
リモートリポジトリーのアドレスは、リモートリポジトリーの配置場所です。
fetch/pushは、リモートリポジトリーをpushで使用するのか、fetchで使用するのかを表しています。