VirtualBox 5.1.8がリリースされました
2016年10月18日に「VirtualBox 5.1.8」がリリースされました。VirtualBoxのアップデート
VirtualBoxのリポジトリーを利用している人は、「ソフトウェアの更新」で「VirtualBox 5.1.8」にアップデートできます。注意
「VirtualBox 5.1.8」にアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないことを確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのインストール
「VirtualBox」アップデート後に「VirtualBox」を起動すると、VirtualBox拡張パックのインストールが促されます。VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールしておきます。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は、「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックインストール後、以下のようにVirtualBox拡張パックのインストーラーの削除画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックして削除すると良いでしょう。
VirtualBoxのインストール
VirtualBoxを新規にインストールする場合は、「VirtualBox 5.1.0をインストールするには」を参考にしてください。Ubuntu 16.10を利用している場合
「Ubuntu 16.10」を利用している場合、「開発コード(略名)」が「yakkety」になるためコマンドの入力内容に注意してください。VirtualBox 5.1.8の変更点
「VirtualBox 5.1.8」の変更点は、「ChangeLog」を参考にしてください。今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。
GUI
- キーボードショートカットが動作しない不具合の修正(Mac OS Xホストのみ/#15937/#15938)
- ヘッドレス起動・デタッチモードで仮想マシンを起動した時、キーボードが効かなくなる不具合の修正(Windowsホストのみ/#15928)
NAT
- ドメイン検索サフィックス数の最大値を超えないように修正(#15948)
- スラッシュが含まれるポートフォワーディングルールの解析処理の修正(#16002)
- ホストがゲストにマッピングできないloopbackネームサーバーのみ設定されている場合、DHCPがNAT NetworkにDNSプロキシーをネームサーバーとして提供
Bridged Network
- syslogがパケットアロケーションエラーのメッセージで溢れないように修正(#15569)
Audio
- Mac OS XホストでAudio Queueを使用するように修正
- PulseAudioバックエンドで発生していた録音に関する不具合を修正
- その他様々な不具合修正
Snapshots
- スナップショットの削除に関する不具合を修正(#15831)
- スナップショット削除時にクラッシュする不具合とエラーメッセージの改善
Storage
- WindowsゲストでNVMeエミュレーションに関するいくつかの問題を修正
API
- SASコントローラーの初期化に関する問題の修正(#15972)
Windows hosts
- REGDB_E_CLASSNOTREGエラーの検出とエラーメッセージの改善
- Windows 10 build 14901に適合(#15944)
- Windows 7以降のプロセッサーグループのサポート改善
Windows Additions
- スタートメニューに項目の作成を行わないオプションの追加(#15922)
- ゲストの省電力管理機能が仮想スクリーンをオフにする際、ウィンドウを隠さずブランクなウィンドウを表示するように変更
- 共有フォルダー利用時にフリーズする不具合を修正(#15662)
Linux hosts / Linux guests
- カーネルのCONFIG_CPUMASK_OFFSTACKに関する問題の修正(#16020)
Linux Additions
- テキストモードで仮想コンソールを要求しないように変更(#15683)
- ディストリビューションが提供するモジュールとの衝突を回避するため、vboxguestとvboxsfカーネルモジュールのdepmod上書きを追加
X11 Additions
- ホストが十分な3D性能を持ったGPU(ドライバー)を利用していない場合、ゲストの3Dアクセラレーションを無効にするように修正(#15860)
仮想マシンにUbuntu 16.10をインストール
ホスト「Ubuntu 16.10 64bit」 + 仮想マシン「Ubuntu 16.10 64bit」の環境に、「Guest Additions」をインストールして利用してみましたが、現状特に問題は起きていません。Unityも3Dアクセラレーションが有効な状態で動作しています。
Guest Additionsをインストールし、3Dアクセラレーションを有効にしておく
仮想マシンにUbuntuをインストールした後やVirtualBoxをアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。
また忘れずに、仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にしておきましょう。