Build 15019の変更点
2017年1月28日にリリースされた「Build 15019」の「WSL」に関する変更点です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。機能の追加や改善
「Build 15019」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない機能の改善も行われています。
1.inotifyの動作改善
既存のファイルに対し「O_TRUNC」フラグ付きでopen()を実行した際、「inotify」は「IN_OPEN」の前に「IN_MODIFY」を通知するようになりました。2./proc/sys/net/core/somaxconnの実装
Go言語のために「/proc/sys/net/core/somaxconn」が実装されました。3.パッケージのアップデートタスクの動作改善
バックグラウンドで実行されるパッケージのアップデートタスク(apt-get)のウィンドウが非表示のまま実行されるようになりました。4.IPv6ローカルホスト
IPv6ローカルホストのスコープが調整され、JavaのSpring-Frameworkの利用が改善されました。不具合の修正
「Build 15019」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない不具合の修正も行われています。
1.CPUの使用率が正しく報告されない問題の修正
「htop」等CPUの使用率が正しく報告されない問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.getsockopt SO_ERRORの修正
ソケットのgetsockopt SO_ERRORが修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:714(前回:709)
- テストに失敗した項目数:249(前回:255)