Build 17713のWSLに関する変更点
2018年7月11日にリリースされた「Build 17713」の「WSL」に関する変更の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」のインストール方法は、以下を参照してください。注意事項
「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。「Ubuntu」をインストールする前に以下に目を通し、どの「Ubuntu」をインストールするのかを決めてから、「Ubuntu」のインストールを行ってください。
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」以外のLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。- openSUSE Leap 42をインストールするには
- SUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。今回コンソールに関する変更点はありません。
WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.ゾンビプロセスのサポート改善
ゾンビプロセスのサポート改善されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.相互運用を制御するオプションの追加
「Windows」と「Linux」の相互運用の機能を制御するオプションが「wsl.conf」に追加されました。
[interop]
enabled=false # enable launch of Windows binaries; default is true
appendWindowsPath=false # append Windows path to $PATH variable; default is true
enabled=false # enable launch of Windows binaries; default is true
appendWindowsPath=false # append Windows path to $PATH variable; default is true
これにより改善する問題は、以下を参照してください。
wsl.conf
「wsl.conf」に関しては、以下を参照してください。3.TIOCSTIオプションのサポート
「ioctl」で「TIOCSTI」オプションがサポートされました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
4.VHDの相互運用性改善
マウントされたVHDボリュームの相互運用性が改善されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
- wslpath -u doesn't work mounted VHDX drive or optical drive.
- Virtual disk right click open bash shell do not change the correct dir
5.ioctlのキーボードフラグのサポート改善
以下の「ioctl」のキーボードフラグがサポートされました。- KDGKBTYPE
- KDGKBMODE
- KDSKBMODE
6.Windows UIアプリの実行
バックグラウンドで起動した時でも、Windows UIアプリが実行されるように修正されました。WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.getsocknameの修正
「getsockname」がUNIXソケットのファミリータイプを返さない不具合が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.非ブロックソケットの修正
非ブロックソケットの書き込みに対し「EAGAIN」を返すように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.パーミッションチェックの修正
ルートフォルダーのパーミッションチェックに関する不具合が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。