PowerShell 7.0.0 Preview 5がリリースされました
2019年9月19日、「PowerShell 7.0.0 Preview 5」がリリースされました。Preview版は安定版ではありません。
安定版のリリースに向け、継続的に作業が行われていきます。
また以前紹介したように今まで「PowerShell Core」という名称でしたが、「PowerShell 7」から「Core」が削除され「PowerShell」になります。
リリース情報
リリースアナウンス:PowerShell 7 Preview 5リリースノート:v7.0.0-preview.5 Release of PowerShell Core
リリーススケジュール
2019年11月に「PowerShell 7.0.0 Preview 6」のリリースが予定されています。2019年12月に「PowerShell 7 Release Candidate」のリリースが予定されています。
「PowerShell 7 Release Candidate」は「.NET Core 3.1」の最終リリースに合わせたリリースになります。
2020年1月に「PowerShell 7 General Availability(安定版)」のリリースが予定されています。
また「PowerShell 7」は初のLTS(Long Term Servicing)リリースとなり、長期サポートが提供される予定です。
deb版PowerShell PreviewがサポートするUbuntuのバージョン
deb版「PowerShell 7.0.0 Preview 5」は、以下の「Ubuntu」のバージョンで利用できます。- Ubuntu 16.04 LTS
- Ubuntu 18.04 LTS
いずれも64bit版(amd64)が対象です。
「Ubuntu 19.10」など上記以外のバージョンで「PowerShell Preview」を利用したい場合は、Snap版「PowerShell Preview」の利用を検討してください。
PowerShell Preview 5へアップデートするには
deb版PowerShell Previewを利用している場合
すでにdeb版「PowerShell Preview」をインストールしているユーザーは、「ソフトウェアの更新」からアップデートできます。Snap版PowerShell Previewを利用している場合
すでにSnap版「PowerShell Preview」をインストールしているユーザーは、アップデートが提供され次第、自動的にアップデートされます。PowerShell Previewをインストールするには
deb版PowerShell Previewをインストールするには
deb版「PowerShell Preview」をインストールする方法は、以下を参照してください。次回以降「ソフトウェアの更新」からアップデートできるようになります。
Snap版PowerShell Previewをインストールするには
Snap版「PowerShell Preview」は、以下からインストールできます。PowerShell 7.0.0 Preview 5の新機能と変更点
「PowerShell 7.0.0 Preview 5」の新機能と変更点を紹介します。詳細な内容はリリースアナウンスを参照してください。
1.新しいチェーンオペレーター
新しいパイプラインチェーンオペレーターにより、コマンドの成功可否に応じて後続するコマンドの実行を制御できます。このオペレーターはネイティブなコマンドだけでなく、コマンドレットや関数に対しても利用できます。
ifステートメントで「$?」のチェックを行っていた処理を、このオペレーターで代替できます。
2.Null条件オペレーター
変数やプロパティーを使用する前に、それらが「$null」かどうかチェックしたい時があります。Null条件オペレーターによりこの処理をもっと簡潔に記述することができます。
「??」は「$null」でなければステートメントの値が得られ、「$null」なら指定した値を返すことができます。
「??=」は変数の値が「$null」の時に、その変数に値を割り当てることができます。
3.PowerShellの新バージョン通知
「PowerShell」の新バージョンが利用可能ならば、その通知を行う機能です。この機能は新機能であるため、「PowerShell 7.0.0 Preview 6」がリリースされるまで通知は行われません。
4.変数割り当てのタブ補完
変数に値を割り当てる際、タブ補完による候補の列挙や指定が可能になりました。5.Format-Hexの改善
「Format-Hex」が改善され、パイプラインで異なるタイプのオブジェクトを表示する時に使い勝手が向上し、より多くのオブジェクトタイプの表示がサポートされました。6.Get-HotFix
「Get-HotFix」コマンドレットが利用できるようになりました。このコマンドレットはシステムにインストールされているパッチを問い合わせるコマンドレットで、Windowsでのみ利用可能です。