Build 19013のWSLに関する変更点
2019年10月29日にリリースされた「Build 19013」の「WSL」に関する変更点の紹介です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.メモリーパフォーマンスの改善(WSL 2)
仮想マシン(ユーティリティーVM)のメモリーパフォーマンスが改善されました。すでに使用していないメモリーは、ホストに返却されるようになりました。
2.Linux kernelのアップデート(WSL 2)
「Linux kernel」が「Linux kernel 4.19.79」にアップデートされ、以下の設定が追加されました。- CONFIG_HIGH_RES_TIMERS
- CONFIG_TASK_XACCT
- CONFIG_TASK_IO_ACCOUNTING
- CONFIG_SCHED_HRTICK
- CONFIG_BRIDGE_VLAN_FILTERING
3.\\wsl$の大文字・小文字非区別のチェック
「\\wsl$」の大文字・小文字の非区別がチェックされるようになりました。4.WSL 2設定項目の追加(WSL 2)
以下の「WSL 2」の設定項目が追加されました。
[wsl2]
pageReporting = <bool> # Enable or disable the free memory page reporting feature (default true).
idleThreshold = <integer> # Set the idle threshold for memory compaction, 0 disables the feature (default 1).
pageReporting = <bool> # Enable or disable the free memory page reporting feature (default true).
idleThreshold = <integer> # Set the idle threshold for memory compaction, 0 disables the feature (default 1).
WSL 2の不具合修正
「WSL 2」に関する不具合の修正です。1.入力の伝達(リレー)に関する不具合の修正
標準入力(stdin)が閉じられていないパイプハンドルだった時に発生する入力の伝達に関する不具合が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」のインストール方法は、以下を参照してください。注意事項
「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。「Ubuntu」をインストールする前に以下に目を通し、どの「Ubuntu」をインストールするのかを決めてから、「Ubuntu」のインストールを行ってください。
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」以外のLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。- openSUSE Leap 42をインストールするには
- SUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには