Linux Mint月刊ニュース
「Linux Mint」開発チームは、Linux Mint月刊ニュースにて「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。LMDE 3のサポート終了日
「LMDE 3」のサポートは、2020年7月1日に終了します。それ以降もリポジトリーは引き続き利用できますが、「Linux Mint」から不具合の修正やセキュリティーアップデートといったアップデートはリリースされず、それらのアップデートを受け取れなくなります。
サポート期間が終了する前に、先日リリースされた「LMDE 4」へ移行してください。
LMDE 4のリリース情報
LMDE 4のリリース情報は、以下を参照してください。LMDE 4へアップグレードするには
「LMDE 3」から「LMDE 4」へアップグレードする方法は、以下を参照してください。Linux Mint 20の開発
次は「Linux Mint 20」の開発です。「Linux Mint 20」の開発コードは、「Ulyana」です。
Ubuntu 20.04 LTSベース
「Linux Mint 20」は「Ubuntu 20.04 LTS」ベースのOSになります。「Linux Mint 20」では引き続き、以下のエディションが提供されます。
- Cinnamon
- MATE
- Xfce
64bit版のみリリース
「Linux Mint 19」と異なり「Linux Mint 20」は、「64bit版(x86-64/amd64)」のみのリリースとなります。言い換えれば「32bit版(x86)」のリリースは行われません。
これはベースとする「Ubuntu 20.04 LTS」が、32bit版の「Ubuntu」の提供をやめたためです。
StatusNotifier/libAppIndicator/libAyatana
「Electron」の変更により、「XappStatusIconアプレット」で「StatusNotifier」及び「libAppIndicator」、「libAyatana」がサポートされるようになります。このサポートにより今までDEで行っていた処理は、「XappStatusIconアプレット」で行われるようになります。
また「Electron」アプリのインジケーターは、「XappStatusIconアプレット」でサポートされるため、インジケーターのサポートが改善されます。
Nemoのパフォーマンス改善
サムネイル処理が変更され、Nemoのパフォーマンス改善されます。サムネイルの生成処理は非同期で行われていますが、既存のサムネイルの読み込み処理が、ファイルのブラウジングやディレクトリーの移動時のパフォーマンスに影響を与えています。
ファイルのブラウジングやディレクトリーの移動を優先し、可能な限りサムネイル処理を遅らせることで、パフォーマンスが大幅に向上します。
この時サムネイルが表示されるまでディレクトリー内のファイルは、一般的なアイコンで表示されます。
またこの変更により、動画ファイルを外部ストレージに移動する時など、大量のディスクI/Oが遅いHDDストレージ上で発生する時も、パフォーマンスの向上が期待できます。
Warpinator
「Warpinator」は、ローカルネットワーク上でファイルの送受信を行うツールです。「Warpinator」の開発が進み、ほぼすべての機能の実装が一段落付きました。
現在データの暗号化に関し、調査が行われています。
ちなみにツール名の「Warpinator」は仮称であり、良い名称があれば知らせて欲しいとのことです。
もし良い名称がなければ、「Warpinator」になるかもしれません。