Ubuntu MATE 21.04の新機能と変更点
リリースノートから「Ubuntu MATE 21.04」の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
「Ubuntu MATE 21.04」のリリース情報は、以下を参照してください。サポート期間
「Ubuntu MATE 21.04」は通常リリースであり、リリースされてから9ヶ月間のサポートが提供されます。つまり2022年1月までサポートが提供されます。
長期サポートが必要なユーザーは
長期サポートが必要なユーザーは、最新のLTS版である「Ubuntu MATE 20.04 LTS」を利用してください。「Ubuntu MATE 20.04 LTS」は2023年4月まで無償サポートが提供されます。
Ubuntuと共通する新機能や既知の問題
「Linux kernel」などコアコンポーネントは「Ubuntu」と共有しています。「Ubuntu」と共通する新機能や既知の問題は、以下を参照してください。
MATE 1.24.1
「Ubuntu MATE 21.04」では、デスクトップ環境に「MATE 1.24.1」を採用しています。「MATE 1.24」の新機能と変更点は、以下を参照してください。
「Ubuntu MATE 21.04」で採用されている「MATE 1.24.1」は、不具合が修正されたバージョンです。
ですので新機能の搭載はありませんが、安定性が向上しています。
Ayatana Indicators
新バージョンの「Ayatana Indicators」が採用されました。「Ayatana Indicators」はインジケーターを管理する仕組みです。
インジケーターの設定画面
「コントロールセンター」にインジケーターの設定画面を起動する「Indicators」が追加されました。「Ayatana Indicators Settings」では、インストール済みの各種インジケータの設定が可能です。
新しいプリンターインジケーター
従来のプリンターアプレットを置き換える新しいプリンターインジケーターが追加されました。各プリンターをクリックすると、そのプリンターの印刷キューが表示されます。
RedShiftの削除
「RedShift」のインジケーターに不具合があるため、「RedShift」が削除されました。将来的に「RedShift」の再導入するか、もしくは「Ayatana Indicators」プロジェクトが提案する代替案を導入するか検討されます。
将来的にサポートされるインジケーターが増える
将来的な話ですが、今後サポートされるインジケーターが増える予定です。- Display Indicator
- Messages Indicator
- Keyboard Indicator
- Bluetooth Indicator
ちなみに「Messages Indicator」に関連して「ayatana-webmail」が利用できるようになっています。
Yaru MATE
「Yaru MATE」は「MATE」向けに最適化された「Yaru」です。「Yaru」は「Ubuntu」のデフォルトのテーマとして採用されており、これが「MATE」に移植されました。
2種類のテーマ
「Yaru MATE」では明るい配色のライトテーマと暗い配色のデータテーマの2種類のテーマが提供されます。ライトテーマのテーマ名は「Yaru-MATE-light」、データテーマのテーマ名は「Yaru-MATE-dark」です。
「Ubuntu」の「Yaru」で提供されている明るい色と暗い色を混ぜたテーマは、開発及びメンテナンスコストを抑えるため、そして各アプリとの互換性を高めるため、提供されません。
Yaru-MATE-light
「Ubuntu MATE」のデフォルトのテーマです。Yaru-MATE-dark
Mutiny
「Mutiny」は「Unity」に似たレイアウトを提供するパネルレイアウトです。「Mutiny」はしばしばクラッシュを引き起こし、ユーザーに不満を感じさせる品質でした。
そこで以下の対応が行われました。
MATE Dock Appletの削除
「Ubuntu MATE」から「MATE Dock Applet」が削除され、代わりに「Plank」を使用するように修正されました。グローバルメニューが無効に
グローバルメニューが無効になりました。また最大化されたウィンドウのタイトルバーが表示されるようになりました。
もしこの機能を有効化したいならば、「MATE Tweak」から機能を有効にできます。
Window Buttons Applet
「Window Buttons Applet」はデフォルトでトップパネルに追加されないようになりました。必要ならユーザーは自分で「Window Buttons Applet」を追加する必要があります。
「Window Buttons Applet」は現在システムに適用されているテーマから自動的にウィンドウコントロールボタンのイメージを使用するようになっています。
また「Window Buttons Applet」のHiDPIサポートが改善されています。