Linux Mint月刊ニュース
「Linux Mint」開発チームは、Linux Mint月刊ニュースにて「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。Linux Mint 20.3の改善
最新版の「Linux Mint」のアップグレードツールが修正され、孤立パッケージや外部パッケージの検出及び処理が改善されました。この改善が前メジャーバージョンの「Linux Mint 20.3」にバックポートされました。
これにより従来よりももっとスマートに「Linux Mint 20.3」から「Linux Mint 21」へアップグレードできるようになりました。
Linux Mint 21.3のリリース
「Linux Mint 21.3」がリリースされました。「Linux Mint 21.3」は最新版の「Linux Mint」です。
「Linux Mint 21.3」のリリース情報は以下を参照してください。
- Linux Mint 21.3がリリースされました・リリース情報とディスクイメージのダウンロード
- Linux Mint 21.3の新機能と変更点
- Linux Mint Cinnamon Edition 21.3の新機能と変更点
- Linux Mint 21.3の既知の問題とトラブルシューティング
また「Linux Mint 21」シリーズから「Linux Mint 21.3」へアップグレードできるようになりました。
「Linux Mint 21.3」へアップグレードする方法は、以下を参考にしてください。
不具合の修正
「Linux Mint 21.3 β版」時に気づけなかった不具合が修正されました。- 「mintstick」がファイルパスに含まれる空白文字を処理できない不具合
- 「Cinnamon」ですべてのウィンドウが最小化されている場合や、ウィンドウが一つも開かれていない時に、HiDPI環境でCinnamonスクリーンセーバーがブラックスクリーンになる不具合
- ログアウトやセッションを終了する時に確認ダイアログが表示されますが、複数のユーザーがログインしている時に、最初にログインしたユーザーが表示される不具合
Waylandの不具合
「Linux Mint 21.3」でWaylandセッション利用時に、Xorgセッションに悪影響を及ぼし特定の不具合を引き起こす不具合が見つかりました。現状Waylandサポートはあくまで試験的なサポートであり、問題が修正されるまでXorgセッションの利用が推奨されます。
Xorgセッションへの切り替えは、ログイン画面から切り替えられます。
Linux Mint 21.3 Edge Edition
「Linux Mint 21.3 Edge Edition」がリリースされました。「Linux Mint Edge Edition」は、新しいハードウェアに対応するために、新しいバージョンの「Linux kernel」が採用されているエディションです。
「Linux Mint 21.3」では「Linux kernel 5.15」が採用されていますが、「Linux Mint 21.3 Edge Edition」では新しいハードウェアとの互換性を改善するため、「Linux kernel 6.5」が採用されています。
不具合の修正
以下の不具合の修正や改善がなされています。- loopback.cfgのサポート
- Rufusでサポートされていない「/EFI/boot/bootx64.efi」の修正
後者に関しては「Rufus 4.4」を利用するという回避策もあり、「LMDE 6」や「Linux Mint 21.3」でもこの回避策は有効です。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
LMDE 6
「LMDE」は「Debian」ベースの「Linux Mint」です。「LMDE 6」は現在最新版の「LMDE」です。
「Linux Mint 21.3」で導入された新機能が「LMDE 6」にも取り込まれました。
Linux Mint 22
「Linux Mint 22」は次期メジャーバージョンの「Linux Mint」です。Ubuntu 24.04 LTSがベース
「Linux Mint 21」シリーズは「Ubuntu 22.04 LTS」がベースになっていますが、「Linux Mint 22」シリーズでは「Ubuntu 24.04 LTS」がベースになります。開発コード
「Linux Mint 22」の開発コードが「Wilma」に決まりました。Nemo Actions Organizer
「Nemo」は「Cinnamon」で採用されているデフォルトのファイルマネージャーです。「Linux Mint 22」で搭載される「Nemo」では、Nemoアクションをグルーピングする「Nemo Actions Organizer」が搭載されます。
Nemoアクション
NemoアクションはNemoの機能を拡張する機能です。例えば選択したファイルを右クリックしてコンテキストメニューを表示した時に、コンテキストメニューを拡張し、選択したファイルを操作するアイテムをコンテキストメニューに表示できます。
Nemoアクションのグルーピングやカスタマイズ
「Nemo Actions Organizer」は、このNemoアクションをユーザーが意味ある単位でグルーピングし、メニューやサブメニューにまとめて表示できるようにする機能です。また「Nemo Actions Organizer」では、Nemoアクションのアクション名の変更やアイコンの変更など、Nemoアクションの表示方法もカスタマイズできます。