WSL 2.4.4の新機能と変更点
2024年11月19日、「WSL 2.4.4」がリリースされました。
「WSL 2.4.4」の新機能と変更点を紹介します。
ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。
リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。
WSLの変更点
「WSL」の変更点をピックアップします。
1. ブロックデバイスのサポート改善
mkfs や mkswap を呼び出す前に、ブロックデバイスが利用可能になるまで待つように修正されました。
2. ターミナルプロファイルの設定
生成されたターミナルプロファイルの pathTranslationStyle 設定が、wsl に設定されるようになりました。
3. ターミナルプロファイルの生成
Linux ディストリビューションのインストール時に、ターミナルプロファイルを生成する機能がサポートされました。
4. .wsl ファイルのサポート改善
エクスプローラーから .wsl ファイルを扱えるようになりました。
5. 圧縮形式の追加
wsl --export 実行時に、gzip 圧縮を利用できるようになりました。
6. ハンドルの二重クローズの修正
wslhost.exe で二重にハンドルをクローズする問題が修正されました。
7. ダブルクリックでインストールする機能
ダブルクリックでLinux ディストリビューションをインストールする機能が実装されました。(modern-distro)
8. デフォルトユーザーの設定機能
wsl --manage --set-default-user でデフォルトユーザーを設定する機能が実装されました。(modern-distro)
9. エクスポート機能の改善
Linux ディストリビューションをwsl --export でエクスポートする時、ファシルサイズに基づく進捗情報が表示されるようになりました。
10. デフォルト UID 設定機能の変更
wsl-distribution.conf で設定が存在しない場合、デフォルトの UID を設定しないように変更されました。
11. wsl.exe にオプション追加
wsl.exe に --distribution-id オプションが追加されました。
12. ネットワークサポートの改善
NAT ネットワークモードが利用できなかった時に、自動的に virtioProxy ネットワークモードにフォールバックするように変更されました。
13. 待ち時間処理の修正
30秒でタイムアウトするハードコーディングされた実装を削除し、KernelBootTimeout 設定に従うように修正されました。
14. ソケットのタイムアウト追加
新しい Linux ディストリビューションを起動した時に、ソケットの受信タイムアウトが追加されました。
15. WSL のインストール改善
WslInstaller が MSI のインストールに失敗した時、WSL の再インストールを促す機能が追加されました。
16. abort の振る舞い変更
abort が呼び出された時に、プロセスがクラッシュするように CRT の設定が変更されました。