WSL その306 - WSL 2.4.5がリリースされました・WSL 2.4.5の新機能や変更点

WSL 2.4.5の新機能と変更点

2024年12月4日、「WSL 2.4.5」がリリースされました。
「WSL 2.4.5」の新機能と変更点を紹介します。

ストアアプリケーション版WSL

ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。

• Microsoft StoreからWSLをインストール可能に・Microsoft StoreからWSLをインストールするには

リリースノート

リリースノートは以下を参照してください。

• Release Notes for Windows Subsystem for Linux in the Microsoft Store

WSLの変更点

「WSL」の変更点をピックアップします。

1. ショートカットとターミナルプロファイル生成の制御

Linux ディストリビューションでスタートメニューのショートカットとターミナルプロファイル生成をオプトアウトできるようになりました。

2. CPU 数取得処理の改善

搭載されている CPU の数を取得する際、GetLogicalProcessorInformationEx を使用して取得するように変更されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Unable to detect second CPU while windows does.

3. 非推奨メッセージの表示

ブリッジネットワークが非推奨である旨を警告表示するようになりました。

4. 文字列変換不具合の修正

Windows 固有の文字列を変換する機能が修正されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• wsl 2.4.4.: An assertion failure has occurred. Error code: Wsl/Service/0x8007029c [SOLVED - but...]

5. Linux ディストリビューションが候補に上がらない不具合の修正

wsl --list でデフォルトのLinux ディストリビューションが候補に上がらないリグレッションが修正されました。

• WSL 2.4.x is not showing which is the default distro (Regression)

6. パス処理の改善

wslpath で末尾のスラッシュを保持するように修正されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Allow wslpath to keep trailing slash for directories (possibly via an option e.g. --preserve-trailing-slash or --force-trailing-slash)