Ubuntu MATE
Ubuntu MATEは、Ubuntuの派生ディストリビューションの1つです。Ubuntu MATEはUbuntuのフレーバーではありませんが、将来Ubuntuのフレーバーになる予定です。
現状Ubuntu MATEのリリーススケジュールは、Ubuntuのリリーススケジュールとほぼ同期しています。
Ubuntu MATEはデスクトップ環境に、MATE(マテ)を採用しています。
Ubuntu MATEを利用する前に
Ubuntu MATEを利用する前に、Ubuntu MATEをインストールしようとしているPCがUbuntu MATEを利用できるかどうか調べる必要があります。調べる内容は、Ubuntuと同じです。
「Ubuntu 14.04を利用する前に・Ubuntu 14.04が動作するPCについて・ CPUがPAEに対応しているか調べるには」を参考にしてください。
ただし、Ubuntuと異なり軽量なデスクトップ環境ですから、メモリーの使用量は少なくて済みます。
またOpenGLに関する記述も読み飛ばしてよいです。
ハードウェア要件が大きく下がります。
UbuntuやUbuntu GNOME、あるいはKubuntuでは動作が重い場合、Ubuntu MATEを利用するとよいでしょう。
PCの性能は良いが、とにかくOSは軽いほうが良い、という人にもオススメです。
Windows XPがプリインストールされたPCや、Windows VistaがプリインストールされているがAeroを満足に利用できないPCにも向いています。
ライブメディアの作成する
Ubuntu MATEを試用するには、DVDやUSBメモリーのライブメディアを作成する必要があります。ライブメディアの作成方法は、Ubuntuと同じです。
ライブメディアの作成方法は、以下を参考にしてください。
- ライブメディアの作成について・メディアの準備や注意事項・Ubuntuでライブメディアを作成する
- WindowsでDVDのライブメディアを作成する
- WindowsでUSBメモリーのライブメディアを作成する
ディスクイメージは、「Ubuntu 14.10がリリースされました」からダウンロードしてください。
ライブメディアからUbuntu MATEを起動する
ライブメディアからUbuntu MATEを起動する方法は、Ubuntuと同じです。「ライブメディアからUbuntuを起動する」を参考にしてください。
Ubuntu MATEを試しに使ってみる
ライブメディアからUbuntu MATEを起動します。Ubuntu MATEをインストールせずに、Ubuntu MATEを試用することができます。
1-1.BIOSの場合
Ubuntu MATEがBIOSで起動した場合、以下の画面が表示されます。起動が終わるまで待ちます。
1-2.UEFIの場合
以下のメニュー画面が表示されます。「Try Ubuntu MATE without installing」を選択し、「エンター」キーを押します。
「Try Ubuntu MATE without installing」はデフォルトで選択されているので、そのまま「エンター」キーを押しても良いです。
UEFIの場合、「5.」に飛んでください。
2.ようこそ
以下の画面が表示されます。左側に言語の一覧が表示されます。
3.言語の選択
左側のリストから「日本語」を選択します。4.試用する
「Ubuntuを試す」ボタンをクリックします。5.デスクトップ画面
以下のようにデスクトップ画面が表示されます。6.アプリの起動を行う
左上のメニューをクリックすると、いわゆるスタートメニューの表示を行うことができます。以下のようなアプリケーションメニューが表示されます。
OSXと似たような使い方になっています。
Appication
アプリケーションの一覧が階層メニューで表示されます。Places
フォルダーの一覧などがメニューで表示されます。System
PCの管理や設定を行うアプリの一覧が階層メニューで表示されます。アプリケーションの紹介
Ubuntu MATEにインストールされているアプリケーションの紹介です。ここではライブメディアから起動したUbuntu MATE上でアプリを起動しているため、英語表記ですが、HDDにインストールしたUbuntu MATEでは、日本語でアプリが利用できます。
ブラウザー
「Firefox」がインストールされています。「Applications」メニューを開き、「Internet」を選択し「Firefox」をクリックします。
以下のように「Firefox」が起動します。
ファイルマネージャー
「Caja」がインストールされています。「Applications」メニューを開き、「System Tools」を選択し「Caja」をクリックします。
以下のように「Caja」が起動します。
「Caja」は、Ubuntu 12.04の「Nautilus」と同じ操作性です。
3.Ubuntuソフトウェアセンター
「Ubuntuソフトウェアセンター」がインストールされています。アプリのインストールは、この「Ubuntuソフトウェアセンター」から行うことができます。
「System」メニューを開き、「Administration」を選択し「Ubuntu Software Center」をクリックします。
以下のように「Ubuntuソフトウェアセンター」が起動します。
ネットワークの確認
「Firefox」を起動し、インターネットに接続できるか確認しておきましょう。ネットワークの状態は、右上のインジケーターから確認することができます。
ストレージの確認
Ubuntu MATEをインストールする場合は、「GParted」からインストール先のHDD等を確認しておくと良いでしょう。1.GPartedの起動
「System」メニューを開き、「Administration」を選択し「GParted」をクリックします。2.GParted
「GParted」では、右上のメニューに現在認識されているHDDの一覧が表示されます。HDDを選択すれば、下にパーティションの情報が表示されます。