インタラクティブモードで、ワーキングディレクトリーのファイルをステージングエリアに追加する
インタラクティブモード(対話式)で「ワーキングディレクトリー」のファイルを「ステージングエリア」に追加します。指定するファイル名について
「ファイル名」の指定を省略すると、「ワーキングディレクトリー」内の全てのファイルが操作対象になります。「ファイル名」を指定すると、指定されたファイルが操作対象になります。
1.ワーキングディレクトリーの確認
「ワーキングディレクトリー」内のファイルは、以下のようになっています。2.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見ると、以下のようになっています。3.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-i | --interactive |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「ステージングエリアにファイルを追加するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは赤字の箇所です。
git add --interactive
4.コマンドの実行結果
以下のように、コマンドの入力を受け付ける画面が表示されます。5.コマンドの実行
対話式なので、ユーザーは実行したいコマンドを入力します。コマンドは、「*** Command ***」下部に表示されている数値もしくは、コマンドの頭文字を入力して指定します。
入力されたコマンドは「What now>」に表示されます。
「エンター」キーを押してコマンドを実行します。
以下の操作が実行できます。
No. | コマンド | 操作 |
---|---|---|
1 | status | ワーキングディレクトリーの状態を表示する |
2 | update | トラックされているファイルを、 ステージングエリアに追加する |
3 | revert | ステージングエリアのファイルを、HEADのファイルに戻す |
4 | add untracked | トラックされていないファイルを、 ステージングエリアに追加する |
5 | patch | ファイルの差分を作成し、 差分をステージングエリアのファイルに適用する |
6 | diff | ファイルの差分を表示する |
7 | quit | インタラクティブモードを終了する |
8 | help | インタラクティブモードのヘルプを表示する |
1.ワーキングディレクトリーの状態を表示する
「1」もしくは「s」キーを入力して「エンター」キーを押すと、「status」コマンドを実行します。「status」コマンドは、「ワーキングディレクトリー」の状態を表示します。
表示されるファイル
ここに表示されるファイルは、ユーザーが「ステージングエリア」に追加したファイル及び、「ワーキングディレクトリー」で編集されているファイルです。トラックされていないファイルや、編集されていないファイルは表示されません。
1行に1ファイル表示されます。
No.
各行の一番左に表示される数値は、操作対象を指定する時に使用する番号が表示されます。「status」コマンドでは、使用しません。
staged
「ステージングエリア」にあるファイルの状態を表示します。また、「HEAD」と「ステージングエリア」にあるファイルの差分(+追加された行数/-削除された行数)を表示します。
ファイルの中身が同じなら、「unchanged」と表示されます。
unstaged
「ワーキングディレクトリー」にあるファイルの状態を表示します。また、「ステージングエリア」にあるファイルと「ワーキングディレクトリー」にあるファイルの差分(+追加された行数/-削除された行数)を表示します。
ファイルの中身が同じなら、「nothing」と表示されます。