infoコマンド
コマンドのヘルプというと、前回紹介した「man」コマンドがありますが、こちらはもっと詳しい情報が書かれています。
manコマンドとの大きな違いは、
infoコマンドは複数のドキュメントが体系的に纏められていて、
その中から該当するヘルプを表示する点です。
特定のコマンドのヘルプを表示していると言うよりも、
ドキュメント全体の中から該当するページを表示している、といったほうが良いかもしれません。
例えば「info ls」と入力した場合、lsの情報が表示されます。
これは、ドキュメント全体の中からlsの部分を検索して表示しています。
従ってヘルプを読み進めていくと、ls以外の項目も出てきます。
ドキュメントは階層構造になっています。
各ページは「ノード」と呼び、コマンド等の項目ごとにノードや階層をなしています。
(ファイル構造に似てる)
「ノード = 各項目のページ」だと思ってください。
リンクにも対応しており、特定のリンクから該当するページに飛ぶこともできます。
manでヘルプを読んでもよく分からなかった場合や、
もっと詳細な情報を読みたい場合にinfoコマンドを利用するとよいでしょう。
infoコマンドの使い方
info [コマンド]コマンドを省略した場合は、ドキュメントのトップページが表示されます。
ドキュメントのトップページには、ドキュメントの全ての項目が列挙されています。
「q」キーを押せば、infoが終了します。
info画面の構成
以下の画面は「info ls」で表示した画面です。1.ヘッダー
ファイルやノードの情報が表示されます。File
ドキュメントのファイル名です。Node
現在表示しているノード(ページ)のタイトルです。Prev
前のノードのタイトルです。Next
次のノードのタイトルです。Up
1階層上のノードのタイトルです。2.項目のタイトル
項目の概要を表示しています。「10.1」は項目の番号です。
「大項目.中項目.小項目」といった感じで、番号が割り振られています。
大項目の「10」を見ると、以下のようになっています。