Ubuntu Midnight Commander その17 - ディレクトリーパネル：ファイルにタグをつける

ファイルのタグ

ファイルのタグとは、マークのことです。

複数のファイルに対して操作を行う場合、
あらかじめ操作対象となるファイルにタグをつけることで一括処理を行うことができます。

ファイルにタグをつける方法

タグを付けたいファイルを選択して、「Insert」キーか「Ctrl + t」キーを押します。
マウスが有効なら、該当するファイルを右クリックします。

タグを外すときも同じ操作を行います。

以下の画面は、「/Public」、「/Template」、「.Xauthority」、「.bashrc」にタグをつけています。
文字色が黄色になっているのが分かります。

上記の画面はタグを見やすくするため、Listing modeを以下のように設定しています。
User defined: 「half type mark | name | size | perm」

markを設定すると、タグをつけたファイルに「*」が表示されるようになります。

複数のファイルにまとめてタグをつける方法

一つ一つファイルにタグをつけるのが面倒な場合は、
ファイル名のパターンを利用してまとめてタグをつけることができます。

1.Select groupの画面を表示する

「+」キーを押すか、「File」メニューから「Select group」を選択します。

2.パターンの入力

以下の画面が表示されるので、タグを付けたいファイル名のパターンを入力します。

Files Only

タグ付けの対象はファイルのみを対象とします。

Case sensitive

大文字小文字を区別します。

Using shell patterns

シェルパターンを利用してパターンの一致処理を行います。
オフの場合、正規表現でパターンの一致処理を行います。

シェルパターンについて

シェルパターンでは、「ワイルドカード（*）」と「?」が利用できます。

ワイルドカードは0文字以上の任意の文字列に該当します。
「？」は任意の位置文字に該当します。

パターンの入力履歴

      パターン入力部分にカーソルを合わせ「Alt + h」キーを押すか、
      [^]をクリックするとパターンの入力履歴が表示されます。

      「上下カーソル」キーで選択して「エンター」キーで決定します。

キャンセルする場合は、「F10」キーを押します。

パターンの入力や設定が完了したら、「エンター」キーを押します。

以下のように該当するファイルにタグがつきます。
以下の画面はシェルパターンをオンにして、パターンに「?c*」と入力した結果です。

全てのファイルにタグをつける

Select groupの画面を表示して、パターンに「*」を入力します。
シェルパターンをオンにして「エンター」キーを押します。

必要に応じて、「Files only」のチェックをオン・オフします。

以下のように全てのファイルにタグがつきます。

複数のファイルのタグを外す

上記と同じように、ファイル名のパターンを利用してまとめてタグを外すことができます。

1.Unselect groupの画面を表示する

「-」キーを押すか、「File」メニューから「Unselect group」を選択します。