ファイルのコピー
現在選択されているファイルか、タグ付きのファイルをまとめてコピーできます。「F5」キーを押すか、「File」メニューから「Copy」を選択すると、Copy画面が表示されます。
Copy画面
以下の画面が表示されます。各項目の移動は「カーソル」キーか「タブ」キーで行います。
選択肢のオン・オフは、「スペース」キーで行います。
また各項目へのアクセスは、「Alt + 青文字」キーでアクセスできます。
Source mask
コピーするファイルをフィルタリングできます。そのフィルタリングする条件を入力します。
タグ付きファイルを複数コピーする場合は、ここでフィルタリング条件を指定して、
コピーするファイルを選別することができます。
フィルタリングしない場合、「*」を入力して「Using shell patterns」をオンにします。
ソースマスクは
「Ubuntu Midnight Commander その20 - ファイル名を変更しながらファイルをコピー・移動する」を参考にしてください。
Source maskの履歴
一度入力したSource maskは履歴に保存されます。Source maskにカーソルを合わせ「Alt + h」キーを押すか、
[^]をクリックすると以下のように履歴が表示されます。
「上下カーソル」キーで選択して「エンター」キーで決定します。
キャンセルする場合は、「F10」キーを押します。
Using shell patterns
シェルパターンを利用してパターンの一致処理を行います。オフの場合、正規表現で パターンの一致処理を行います。
to(コピー先)/Target mask
コピー先のディレクトリーのパスを指定します。ここにデフォルトで入力されるパスは、もう一方のディレクトリーパネルのパスです。
パスの最後にターゲットマスクを指定できます。
ターゲットマスクを指定すると、ファイル名を変更しながらコピーすることができます。
ターゲットマスクはソースマスクのフォーマットに依存します。
「Ubuntu Midnight Commander その20 - ファイル名を変更しながらファイルをコピー・移動する」を参考にしてください。
to/Target maskの履歴
一度入力したto/Target maskは履歴に保存されます。toにカーソルを合わせ「Alt + h」キーを押すか、
[^]をクリックすると以下のように履歴が表示されます。
「上下カーソル」キーで選択して「エンター」キーで決定します。
キャンセルする場合は、「F10」キーを押します。
Follow links
コピーするファイルがリンクファイルだった場合、リンク先のファイルをコピーします。チェックをオフにすると、リンクファイルそのものをコピーします。
相対シンボリックリンクファイルのコピーは、ファイルのリンク先を変更しません。
リンク先もコピー先に合わせて変更して欲しい場合は、
「Stable Symlinks」オプションを利用します。
Dive into subdir if exists
コピー先に同名のディレクトリーが存在する場合、コピー先のディレクトリーを上書きせず、コピー先のディレクトリー内にサブディレクトリーとしてコピーします。
例えば「/test」を「/dir」にコピーする際、「/dir/test」がすでに存在する場合は、
「/dir/test/test」にコピーします。
このチェックがオフの場合、同名のディレクトリやファイルは上書き(マージ)されます。
Preserve attribute
オンにすると、コピー元ファイルのアクセス権や各種日時もそのままコピーします。ただしコピーする情報は、アクセス権が許される範囲の情報のみです。
例えばファイルの所有者の変更は、ルート権限を必要とします。
オフの場合は、Midnight Commanderが動作しているユーザーがの情報が適用されます。
Stable Symlinks
相対シンボリックリンクファイルをコピーする際に、もともとリンク先として指定されていたファイルをリンク先とするように、
リンク情報を変更してコピーします。
例えば「/test/a.txt」をリンク先としている相対シンボリックリンクファイルがあるとします。
このオプションをオンにしてコピーすると、
「/test/a.txt」がリンク先となるようにリンク情報を変更してコピーします。
シェルパターンについて
シェルパターンでは、「*」と「?」のワイルドカードが利用できます。「*」は0文字以上の任意の文字列に該当します。
「?」は任意の1文字に該当します。
フォアグラウンドコピー・バックグラウンドコピーの選択
コピーに時間がかかる場合は、バックグランドで行うとよいでしょう。バックグラウンドでコピーすると、コピー中でも他の作業が行えます。
<OK>を選択すると、フォアグラウンドでコピーを実行します。
Backgroundを選択すると、バックグラウンドでコピーを実行します。
上書き確認画面
同名のファイルがあった場合、以下のように確認画面が表示されます。Source date
コピー元ファイルの更新日時です。Target date
コピー先ファイルの更新日時です。Overwrite this target?
コピー先ファイルの上書き方法です。Yes
上書きします。No
上書き(コピー)しません。Append
コピー先ファイルの末尾に、コピー元ファイルの内容を追加します。Overwrite all target?
コピー先ファイルの上書き方法です。全てのファイルに適用されます。
All
全てのファイルを上書きします。Update
コピー元ファイルの更新日時がコピー先ファイルの更新日時よりも新しい場合は、上書きを行います。