Build 18252のWSLに関する変更点
2018年10月3日にリリースされた「Build 18252」の「WSL」に関する変更点の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」のインストール方法は、以下を参照してください。注意事項
「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。「Ubuntu」をインストールする前に以下に目を通し、どの「Ubuntu」をインストールするのかを決めてから、「Ubuntu」のインストールを行ってください。
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」以外のLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。- openSUSE Leap 42をインストールするには
- SUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.init及びbsdtarバイナリーの移動
「init」及び「bsdtar」バイナリーを「lxssmanager.dll」から分離し、「tools」フォルダーに配置するように変更されました。参考情報
2.mountinfoのオプショナルフィールド
「DrvFs」のパス変換時に、「/proc/pid/mountinfo」内のオプショナルフィールドを処理するようになりました。3.mknodの改善
「S_IFREG」のメタデータサポートが無くても「DrvFs」の「mknod」が成功するようになりました。4.mount.drvfsの追加
「DrvFs」のマウントを行う「mount.drvfs」ヘルパーが追加されました。5.POSIXのrenameの使用
「DrvFs」で「POSIX」の「rename」を使用するように変更されました。6.パス変換処理の改善
ボリュームGUIDが設定されていないボリューム上でもパスの変換が可能になりました。WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.CLONE_FILES使用時に発生する不具合の修正
「CLONE_FILES」使用時にファイルディスクリプターを閉じてしまう不具合が修正されました。2.読み込み専用ファイルの属性設定
「DrvFs」上で作成された読み込み専用のファイルに、読み込み専用の属性が適切に設定されるようになりました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。