Build 18305のWSLに関する変更点
2018年12月19日にリリースされた「Build 18305」の「WSL」に関する変更点の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」のインストール方法は、以下を参照してください。注意事項
「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。「Ubuntu」をインストールする前に以下に目を通し、どの「Ubuntu」をインストールするのかを決めてから、「Ubuntu」のインストールを行ってください。
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」以外のLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。- openSUSE Leap 42をインストールするには
- SUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.ディストリビューションのエクスポートとインポートのサポート
「wsl.exe」がディストリビューションのエクスポートとインポートをサポートしました。
Windows Subsystem for Linux を管理するための引数:
--export <ディストリビューション名> <ファイル名>
ディストリビューションを tar ファイルにエクスポートします。
標準出力の場合は、ファイル名を - にできます。
--import <ディストリビューション名> <インストール場所> <ファイル名>
指定した tar ファイルを新しいディストリビューションとしてインポートします。
標準入力の場合は、ファイル名を - にできます。
--export <ディストリビューション名> <ファイル名>
ディストリビューションを tar ファイルにエクスポートします。
標準出力の場合は、ファイル名を - にできます。
--import <ディストリビューション名> <インストール場所> <ファイル名>
指定した tar ファイルを新しいディストリビューションとしてインポートします。
標準入力の場合は、ファイル名を - にできます。
「ディストリビューション名」は、「wsl -l」コマンドで確認できます。
C:\>wsl -l
Windows Subsystem for Linux ディストリビューション:
Ubuntu-16.04 (既定)
Ubuntu-18.04
Windows Subsystem for Linux ディストリビューション:
Ubuntu-16.04 (既定)
Ubuntu-18.04
またインポート時に「インストール場所」を指定できます。
「wsl.exe」で利用可能なオプションは、以下を参照してください。
使用法: wsl.exe [Argument] [Options...] [CommandLine]
Linux バイナリを実行するための引数:
コマンド ラインを指定しないと、wsl.exe は既定のシェルを起動します。
--exec, -e <コマンド ライン>
指定したコマンドを、既定の Linux シェルを使用しないで実行します。
--
残りのコマンド ラインをそのまま渡します。
オプション:
--distribution, -d <ディストリビューション名>
指定したディストリビューションを実行します。
--user, -u <ユーザー名>
指定したユーザーとして実行します。
Windows Subsystem for Linux を管理するための引数:
--export <ディストリビューション名> <ファイル名>
ディストリビューションを tar ファイルにエクスポートします。
標準出力の場合は、ファイル名を - にできます。
--import <ディストリビューション名> <インストール場所> <ファイル名>
指定した tar ファイルを新しいディストリビューションとしてインポートします。
標準入力の場合は、ファイル名を - にできます。
--list, -l [Options]
ディストリビューションを一覧表示します。
オプション:
--all
現在インストール中またはアンインストール中のものを含めて
すべてのディストリビューションを一覧表示します。
--running
現在実行中のディストリビューションのみを一覧表示します。
-setdefault, -s <ディストリビューション名>
ディストリビューションを既定として設定します。
--terminate, -t <ディストリビューション名>
ディストリビューションを終了します。
--unregister <ディストリビューション名>
ディストリビューションの登録を解除します。
--upgrade <ディストリビューション名>
ディストリビューションを WslFs ファイル システム形式にアップグレードします。
--help
使用法を表示します。
Linux バイナリを実行するための引数:
コマンド ラインを指定しないと、wsl.exe は既定のシェルを起動します。
--exec, -e <コマンド ライン>
指定したコマンドを、既定の Linux シェルを使用しないで実行します。
--
残りのコマンド ラインをそのまま渡します。
オプション:
--distribution, -d <ディストリビューション名>
指定したディストリビューションを実行します。
--user, -u <ユーザー名>
指定したユーザーとして実行します。
Windows Subsystem for Linux を管理するための引数:
--export <ディストリビューション名> <ファイル名>
ディストリビューションを tar ファイルにエクスポートします。
標準出力の場合は、ファイル名を - にできます。
--import <ディストリビューション名> <インストール場所> <ファイル名>
指定した tar ファイルを新しいディストリビューションとしてインポートします。
標準入力の場合は、ファイル名を - にできます。
--list, -l [Options]
ディストリビューションを一覧表示します。
オプション:
--all
現在インストール中またはアンインストール中のものを含めて
すべてのディストリビューションを一覧表示します。
--running
現在実行中のディストリビューションのみを一覧表示します。
-setdefault, -s <ディストリビューション名>
ディストリビューションを既定として設定します。
--terminate, -t <ディストリビューション名>
ディストリビューションを終了します。
--unregister <ディストリビューション名>
ディストリビューションの登録を解除します。
--upgrade <ディストリビューション名>
ディストリビューションを WslFs ファイル システム形式にアップグレードします。
--help
使用法を表示します。
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.pthreadsのファイルアクセスに関する問題の修正
プライマリースレッド終了時のpthreadsのファイルアクセスに関する問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。