Ubuntu Japanese TeamのPPAを利用する
「Ubuntu Japanese Team」のPPAを利用することで、日本語環境をより充実させることができます。「Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix」からインストールしたUbuntuでは、デフォルトで 「Ubuntu Japanese Team」のPPAが導入されているため、この作業は必要ありません。
Ubuntu Japanese TeamのPPAの利用方法
「Ubuntu Japanese Team」のPPAの利用方法は、「Ubuntuの日本語環境」に記述されています。Ubuntu Japanese TeamのPPAの利用方法
Ubuntu Japanese TeamのPPAの利用(インストール)方法です。利用方法には以下の2種類があります。
- アップデートされた日本語環境向けのパッケージを利用する
- 上記に加え、「Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix」からインストールしたUbuntuと同じ環境にする
「2.」がお勧めです。
アップデートされた日本語環境向けのパッケージを利用する
アップデートされた日本語環境向けのパッケージを利用する方法です。事前にUbuntuの日本語環境を構築しておきます。
この利用方法では、「Mozc」等のパッケージがアップデートされます。
「Mozc」ではこのアップデートにより、初期の「入力モード」が「直接入力」になるので、お勧めです。
コマンドをコピペするには、コマンドをコピーした後、「端末」上で「Ctrl + Shift + V」キーを押してください。
1.サーバーの鍵追加
以下のコマンドを実行します。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
2.サーバーの鍵追加
以下のコマンドを実行します。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
3.リポジトリーの追加
以下のコマンドを実行し、リポジトリーを追加します。
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
4.パッケージのアップデート
「ソフトウェアの更新」を起動し、パッケージをアップデートを行います。5.アップデート内容
以下のようにアップデート内容が表示されます。「今すぐインストールする」ボタンをクリックします。
6.アップデート開始
以下のようにアップデートが開始されます。7.アップデート完了
アップデートが完了すれば、以下の画面が表示されます。8.アップデートの反映
アップデートを反映するため、再ログインするかPCを再起動します。以上で完了です。
Ubuntu 14.04 LTS 日本語 RemixからインストールしたUbuntuと同じ環境にする
ここでは、本家のサイトからダウンロードしたディスクイメージでインストールしたUbuntuの日本語環境を構築した後、「Ubuntu 14.04 LTS 日本語 Remix」からインストールしたUbuntuと同じ環境にします。日本語入力環境(インプットメソッドフレームワーク)が「IBus」から「Fcitx」に変わります。
これに伴い、インジケーターや設定等が大きく変わります。
1.パッケージのアップデート
上記の「アップデートされた日本語環境パッケージを利用する」の手順をすべて行っておきます。2.ubuntu-defaults-jaのインストール
「Ubuntu ソフトウェアセンター」を起動し、「ubuntu-defaults-ja」で検索します。「インストール」ボタンをクリックします。
インストールが完了したら、「4.」に飛びます。
3-1.ubuntu-defaults-jaが見つからない場合
「ubuntu-defaults-ja」が見つからない場合、以下のコマンドを実行し「Ubuntu ソフトウェアセンター」のキャッシュを更新します。事前に「Ubuntu ソフトウェアセンター」を終了しておきます。
sudo update-apt-xapian-index -f
コマンドの実行が完了したら、「Ubuntu ソフトウェアセンター」を起動します。
(「2.」に戻ります。)
3-2.コマンドでインストール
以下のコマンドを実行し、「ubuntu-defaults-ja」をインストールすることもできます。
sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja
コマンドの実行が完了したら次の手順に移ります。
4.インストールしたパッケージの反映
インストールしたパッケージを反映するため、再ログインするかPCを再起動します。5.IBusのインジケーターを非表示にする
ログイン後インプットメソッドフレームワークが「Fcitx」に変わります。しかしIBusのインジケーターが表示されたままになるので、IBusのインジケーターを非表示にします。
IBusのインジケーターとは、以下のインジケータのことです。
6.日本語入力のテスト
「Fcitx」で日本語入力できるかテストしてみます。「Fcitx」のインジケーターは以下のようになっています。
「テキストエディター」を起動し、「半角/全角」きーを押した後、適当に文字を入力してみます。
以下のように変換候補が表示されればOKです。
全部コマンドで実行したい人は
全部コマンドで実行したい人は、以下のコマンドを1行ずつ実行します。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja