Windows 10 October 2018 Update向けWSLの注目機能
「Windows 10 October 2018 Update(Build 1809)」向け「WSL」の注目機能の紹介です。以前「Windows 10 October 2018 Update(Build 1809)」向け「WSL」の変更点を紹介しました。
今回紹介する内容は上記のような細かな変更点ではなく、ユーザーから見た使い勝手の向上や改良された機能の紹介です。
新しいLinuxディストリビューションが利用可能に
「Windows 10 October 2018 Update(Build 1809)」では、新しいLinuxディストリビューションが利用可能になりました。1.Ubuntu 18.04 LTS
「Ubuntu 18.04 LTS」が利用可能になりました。「Ubuntu 18.04 LTS」は現在最新のLTS版「Ubuntu」です。
「Ubuntu」のインストールやアップデートについては、以下も参照してください。
2.WLinux
「WLinux」は「WSL」向けに最適化された「Debian」ベースのディストリビューションです。「WLinux」は「WSL」上で動作する初の有料ディストリビューションになります。
よく利用されるツールチェインを簡単にセットアップする機能の提供や、「systemd」といった「WSL」でサポートされていない機能の削除が行われています。
Liunx向けGUIアプリもサポートしており、簡単にGUIアプリを利用できるようになっています。
ただし全てのGUIアプリはサポートしていませんし、「X401」のようなWindows向けXサーバーが別途必要になります。
詳細は以下を参照してください。
3.openSUSE Leap 15
「openSUSE Leap 15」が利用可能になりました。4.SUSE Linux Enterprise Server 15
「SUSE Linux Enterprise Server 15」が利用可能になりました。ARMデバイス上でWSLとUbuntu 18.04が動作可能に
ARMデバイス上で「WSL」及び「Ubuntu 18.04」が動作するようになりました。「Ubuntu 18.04」をストアからインストールしようとすると、ARMデバイス上で動作しているかどうかを検出し、ARMデバイス上で動作しているなら自動的にARM版をインストールします。
詳細は以下の動画を参照してください。
メモ帳がLinuxの改行コードをサポート
メモ帳がLinuxの改行コードをサポートしました。エクスプローラーからLinuxシェルが起動可能に
エクスプローラーのコンテキストメニューからLinuxシェルを起動できるようになりました。エクスプローラーで「Shift」キーを押しながら右クリックすれば、Linuxシェルを起動するメニュー項目が表示されます。
Linuxシェルを起動し、選択されたフォルダーをカレントディレクトリ―にします。
デフォルトのLinuxシェルを切り替えるには
エクスプローラーから起動するLinuxシェルは、デフォルトのLinuxシェルです。デフォルトのシェルを切り替える方法は、以下を参照してください。
コマンドラインからディストリビューションがインストール可能に
コマンドラインからディストリビューションをインストールできるようになりました。Dev Box Setup Script
ワンクリックで環境を構築できる「Chocolatey」及び「Boxstarter」向け「Dev Box Setup Script」が登場しました。詳細は以下を参照してください。
ディレクトリーごとに大文字・小文字を区別する機能の改善
ディレクトリーごとに大文字・小文字を区別する機能が改善されました。詳細は以下を参照してください。
ショートカットキーによるコピー&ペーストが可能に
ショートカットキーによるコピー&ペーストが可能になりました。詳細は以下を参照してください。
コンソールの改良
その他コンソールの改良が行われています。- tmuxやscreenからWindowsアプリのホストが可能に
- VTシーケンスのサポート拡大
- ConPTY APIとインフラのサポート