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Ubuntu mdadm その24 - 論理ボリュームの詳細情報を表示する

論理ボリュームの詳細情報

  論理ボリュームの詳細情報を表示します。


コマンドのフォーマット

  論理ボリュームの簡易情報を表示します。
  コマンドのフォーマットは以下のとおりです。

    sudo mdadm --detail 論理ボリュームのデバイスファイル

  論理ボリュームのデバイスファイルの指定について

    論理ボリュームのデバイスファイルは複数指定可能です。
    複数指定する場合は、各論理ボリュームのデバイスファイルをスペースで区切ります。

  globによる記述

    論理ボリュームのデバイスファイルの指定は、globに対応しています。
    例えば以下の記述は、すべて同じ意味になります。

  • /dev/md/Array1 /dev/md/Array2 /dev/md/Array3
  • /dev/md/Array[123]
  • /dev/md/Array[1-3]

環境について

  以下のサンプルで使用する論理ボリュームは、「RAID 0」アレイの論理ボリュームです。
  サンプルで使用するアレイの作成方法や内容は、以下を参考にしてください。

  • RAID 0アレイを作成する(コマンドの実行)

コマンドの実行例と表示される情報

  コマンドの実行例と表示される情報の説明です。

  コマンド

    以下のコマンドを実行します。

sudo mdadm --detail /dev/md/RAID0Array

  コマンドの実行例

    以下のような情報が表示されます。

ubuntu@vb-ubuntu1310:~$ sudo mdadm --detail /dev/md/RAID0Array
/dev/md/RAID0Array:
        Version : 1.2
  Creation Time : Sat Mar 15 22:10:26 2014
     Raid Level : raid0
     Array Size : 307104 (299.96 MiB 314.47 MB)
   Raid Devices : 3
  Total Devices : 3
    Persistence : Superblock is persistent

    Update Time : Sat Mar 15 22:10:26 2014
          State : clean
 Active Devices : 3
Working Devices : 3
 Failed Devices : 0
  Spare Devices : 0

     Chunk Size : 32K

           Name : vb-ubuntu1310:RAID0Array  (local to host vb-ubuntu1310)
           UUID : 68997a04:86c1ed2f:0f75f433:7637e793
         Events : 0

    Number   Major   Minor   RaidDevice State
       0       8       49        0      active sync   /dev/sdd1
       1       8       65        1      active sync   /dev/sde1
       2       8       81        2      active sync   /dev/sdf1

  論理ボリュームのデバイスファイル

    最初の行には、論理ボリュームのデバイスファイルが表示されます。
    上記の出力結果では、「/dev/md/RAID0Array」が論理ボリュームのデバイスファイルです。

    複数の論理ボリュームの情報を表示する時は、この論理ボリュームのデバイスファイルからどの論理ボリュームの情報が表示されているか確認します。

  Version

    「メタデータ」のバージョンや種類が表示されます。

  Creation Time

    アレイが作成された日時が表示されます。

  Raid Level

    アレイの種類が表示されます。

表示される値 アレイの種類
raid0 RAID 0
raid1 RAID 1
raid4 RAID 4
raid5 RAID 5
raid6 RAID 6
raid10 RAID 10
linear リニア
multipath マルチパス
container コンテナー
faulty フォルティー

  Array Size

    論理ボリュームの容量が表示されます。

  Used Dev Size

    アレイに使用されている各物理ボリュームの容量が表示されます。(物理ボリュームのサイズ)

  Raid Devices

    アレイを構成する物理ボリュームの数が表示されます。
    「スペアディスク」は含まれません。

    実際にアレイで使用する物理ボリュームの数です。

    例えば3つの物理ボリュームでアレイを作成し、その後1つの物理ボリュームを取り外しても、「Raid Devices」は「3」と表示されます。

    言い換えればスロット数といったところでしょうか。

  Total Devices

    アレイに関連付けられている物理ボリュームの数が表示されます。
    「スペアディスク」が含まれます。

    例えば3つの物理ボリュームでアレイを作成し、その後1つの物理ボリュームを取り外すと、「Total Devices」は「2」と表示されます。

  Preferred Minor

    論理ボリュームのデバイスファイルへのシンボリックリンクである「/dev/md/数値」の数値の部分を示す値が表示されます。
    MDメタデータ バージョン 0.9のみ表示されます。

  Persistence

    物理ボリュームに「メタデータ(スーパーブロック)」が保存されているかどうかが表示されます。
    メタデータが物理ボリュームに保存されている場合、「Superblock is persistent」と表示されます。
    メタデータが物理ボリュームに保存されていない場合、「Superblock is not persistent」と表示されます。

  Intent Bitmap

    「ライトインテントビットマップ」の情報が表示されます。

    内部ビットマップの場合、「Internal」と表示されます。
    外部ビットマップの場合、ビットマップファイルのファイル名が表示されます。

    「ライトインテントビットマップ」が無効になっている場合は、この項目が表示されません。

  Update Time

    アレイに変更が加えられた日時が表示されます。
    言い換えると、「メタデータ」の更新日時です。

  State

    現在のアレイの状態が表示されます。

状態 概要
clean アレイはクリーンです。
active アレイはダーティーです。
degraded アレイはデグレードモードで動作しています。
Not Started アレイは開始していません。
FAILED アレイは故障しています。
recovering アレイは修復中です。
resyncing アレイは再同期中です。
reshaping アレイは再形成中です。
checking アレイはチェック中です。

  Active Devices

    「Raid Devices」のうち、現在アレイで使用中の物理ボリュームの数が表示されます。
    再同期が行われている「スペアディスク」は含まれません。

  Working Devices

    「Raid Devices」のうち、現在アレイで使用中の物理ボリュームの数が表示されます。
    再同期が行われている「スペアディスク」が含まれます。

  Failed Devices

    「フォルティーディスク」の数が表示されます。

  Spare Devices

    「スペアディスク」の数が表示されます。

  Layout

    データレイアウトが表示されます。
    データレイアウトは以下を参考にしてください。

  • RAID 5のデータレイアウト
  • RAID 6のデータレイアウト
  • RAID 10のデータレイアウト

  Chunk Size

    「チャンクサイズ」が表示されます。

  Rounding

    「Linear」アレイの「丸め係数」が表示されます。

  ○○○ Status

    現在アレイで行っている処理の進捗(%)が表示されます。

情報 概要
Rebuild Status アレイの再構築の進捗です。
Resync Status アレイの再同期の進捗です。
Reshape Status アレイの再形成の進捗です。
Check Status アレイのチェックの進捗です。

  Delta Devices

    再形成中の物理ボリュームの増減数が表示されます。
    また、変更前と変更後の物理ボリューム数が表示されます。

  New Level

    再形成後のアレイの種類が表示されます。

  New Layout

    再形成中の新しいデータレイアウトが表示されます。
    データレイアウトは以下を参考にしてください。

  • RAID 5のデータレイアウト
  • RAID 6のデータレイアウト
  • RAID 10のデータレイアウト

  New Chunksize

    再形成後のアレイのチャンクサイズが表示されます。

  Name

    アレイのホームホスト:アレイの名称が表示されます。
    デフォルトのホームホストと一致する場合は、「 (local to host ホームホスト)」と表示されます。

  UUID

    アレイの「UUID」が表示されます。

  Events

    「メタデータ」が更新された回数が表示されます。

物理ボリュームの情報

  アレイに関連付けられている物理ボリュームやアレイのスロットの情報が表示されます。
  情報は行ごとに表示されます。

  Number

    番号が表示されます。

  Major

    物理ボリュームの識別子が表示されます。
    「Minor」と組み合わせて使用される識別子です。

  Minor

    物理ボリュームの識別子が表示されます。
    「Major」と組み合わせて使用される識別子です。

  RaidDevice

    アレイで使用している物理ボリュームのスロット番号(順番)が表示されます。
   「スペアディスク」や 「フォルティーディスク」は含まれません。

  State

    物理ボリュームの状態やスロットの状態が表示されます。 

状態 概要
faulty フォルティーディスクです。
active 物理ボリュームはアレイで使用中です。
sync 物理ボリュームは同期した状態です。
removed 物理ボリュームが割り当てられていません。
writemostly ライトモーストリーが設定されています。
spare スペアディスクです。
rebuilding 物理ボリュームは再構築中です。

  物理ボリュームのデバイスファイル

    最後に物理ボリュームのデバイスファイルが表示されます。


mdadm
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